粗大ごみを拾ってしまった(番外編その4)大森VS巫女の恋愛格差問題
<大森の事務所・瞑王のプラン>

瞑王が、
ロンダリングプランの説明を
始めた。

「大森を一度、現世に転生させる。
そして、
死亡時には、獄界に戻るのではなく、天界に上げる。」

「しかし・・そのためには・・・」

瞑王は言いにくそうに・・
顔をしかめた。

「大森の角を折らねばならない・・獄界の印を取らねば・・
天界には上がれないから」

「角を折るということは、
現世的に言えば、去勢と同じだ」

大森は
黙って深呼吸をしてから、
椅子に座り込んだ。

瞑王は
大森の前に立って続けた。

「天界に上がれば・・
高級霊体として活動するように、
俺が段取りを取る。
しかし、
獄界とは、縁を切らねばならない」

瞑王はこのプランは、
<一石二鳥だ>と言うように

「大森が高級霊体になれば、
リシェルのアレルギー問題も
解決だ」

瞑王はニヤッと笑って、
いつもの少しからかい気味の調子で、大森に問うた。

「んで、どうする?」

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