粗大ごみを拾ってしまった(番外編その4)大森VS巫女の恋愛格差問題
<大森の事務所・>

「何かあった時・・ですか?」

大森は何が負担なのか、
まだ考えが及んでいなかった。

瞑王は説明を始めた。
「リシェルは神殿の巫女だが、
天界の重要機密事項に
アクセスする、パスワードのような存在だ」

瞑王はそう言い、頬杖をついた。
「当然、重要なパスワードが、
勝手に動いて、
現世や獄界の大森と接することを、良いとはおもわない、高級霊体や神系も多い」

大森はうなずいた。
「リシェルはアレルギーの薬を、
実は限界量まで使っている・・
その副作用で、この異常な眠気が
出ているのだろう」

大森は
ソファーで完全に横倒れで、
眠っているリシェルを見た。

「もし、現世で何かあった時に、
俺が守り切れるかと、言ったら難しい」

大森も同意のうなずきをした。
「私はリシェルに近づけないですから・・限界があります」

「そうなんだ。リシェルは
自分では、身を守れないし・・・
大森にも頼めないし・・」



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