一晩だけあなたを私にください～エリート御曹司と秘密の切愛懐妊～

心配そうに私を見る彼の肩をポンポン叩いた。
「うん。無事解決したよ。なんか心配かけちゃって悪いね」
嘘をついてごめん。
でも、彼にだけは絶対に知られたくない。
「解決したならいいけど」
私を見据えるその目を正視できずシャンパンを口にしたら、熱々のステーキが目の前に置かれた。
結構大きくて二百グラムくらいありそうだ。
「ほれ、神戸牛の極上サーロイン」
笑顔で言って怜の叔父さんはライスやサラダもテーブルに置いた。
「美味しそう」
目を輝かせる私に沖田くんがとびきりの笑顔を向ける。
「味は保証する」
早速食べ始めると、肉が口の中で溶けそうなくらい柔らかくて美味しかった。
「こんな美味しいの初めて」
思わずそんな感想を漏らす私に怜の叔父さんが微笑んだ。
「またいつでも食べにおいで。美人はタダでいいから」
「それでは申し訳ないので、お給料出たらまた来ます」
私の発言を聞いて沖田くんが諭すように言う。