一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
バレンタインにはたくさんチョコもらってたからモテていたと思うけど、家族に自慢はしなかった。
「海って結構照れ屋だから。でもね、フランスに追いかけて行ったら、彼言ったの。『ここまで来たら、もう一生離さないから覚悟しろよ』ってね」
嬉しそうに笑う彼女はとても幸せそうだった。
「男前なセリフですね」
兄にしてみればプロポーズだったのだろう。
クールな兄にしてはとても情熱的な言葉。
それだけ美久さんに惚れていたということ。
「もうあの時はこっちも死んでも離れないって思ったわ。あの……私もやっぱり聞いていい? お腹の子のお父さんってどんな人?」
気になるのは当然だよね。
松本と結納するはずの私が妊娠して福井に戻ってきたんだもの。
昨日は聞かないでとは言ったが、彼女は私の味方だとわかったのだから、話してもいいだろう。
同じ女としての理解者が欲しかったのかもしれない。
「……私が三月まで働いていた会社の同期で上司です。おまけにその会社の社長令息。美形で仕事もできて性格もよくて、社内一のモテ男なんです」
「海って結構照れ屋だから。でもね、フランスに追いかけて行ったら、彼言ったの。『ここまで来たら、もう一生離さないから覚悟しろよ』ってね」
嬉しそうに笑う彼女はとても幸せそうだった。
「男前なセリフですね」
兄にしてみればプロポーズだったのだろう。
クールな兄にしてはとても情熱的な言葉。
それだけ美久さんに惚れていたということ。
「もうあの時はこっちも死んでも離れないって思ったわ。あの……私もやっぱり聞いていい? お腹の子のお父さんってどんな人?」
気になるのは当然だよね。
松本と結納するはずの私が妊娠して福井に戻ってきたんだもの。
昨日は聞かないでとは言ったが、彼女は私の味方だとわかったのだから、話してもいいだろう。
同じ女としての理解者が欲しかったのかもしれない。
「……私が三月まで働いていた会社の同期で上司です。おまけにその会社の社長令息。美形で仕事もできて性格もよくて、社内一のモテ男なんです」