一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
自分に必死に言い聞かせるも、頭も身体もずっと緊張状態だった。
全身がアンテナのようになっていて沖田くんがいつ現れるかとビクビクしている。
「雪乃先輩、なんか顔色悪いですけど大丈夫ですか?」
メールを処理しつつずっとそんなことを考えていたら、亜希ちゃんの声が聞こえてハッとした。
「うん。昨日ちょっとアメリカのドラマ観てたら止まらなくなっちゃって」
咄嗟にそんな言い訳をしたら、彼女がチョコをくれた。
「先輩、これ食べて元気出してください。義理チョコの余りですけど」
「ありがとう。ねえ、今大丈夫? 隣の会議室で話したいんだけど」
沖田くんがいないうちに彼女に退職のことを伝えよう。
これ以上先延ばしにはできない。
「……はい」
少し怪訝そうな顔をする亜希ちゃんと会議室に移動する。
十二畳くらいの部屋に八人掛けのテーブルと椅子があって、私と彼女は奥の席に隣り合って座った。
「急にどうしたんです?」
少し緊張した面持ちの彼女の目を見てゆっくりと告げる。
全身がアンテナのようになっていて沖田くんがいつ現れるかとビクビクしている。
「雪乃先輩、なんか顔色悪いですけど大丈夫ですか?」
メールを処理しつつずっとそんなことを考えていたら、亜希ちゃんの声が聞こえてハッとした。
「うん。昨日ちょっとアメリカのドラマ観てたら止まらなくなっちゃって」
咄嗟にそんな言い訳をしたら、彼女がチョコをくれた。
「先輩、これ食べて元気出してください。義理チョコの余りですけど」
「ありがとう。ねえ、今大丈夫? 隣の会議室で話したいんだけど」
沖田くんがいないうちに彼女に退職のことを伝えよう。
これ以上先延ばしにはできない。
「……はい」
少し怪訝そうな顔をする亜希ちゃんと会議室に移動する。
十二畳くらいの部屋に八人掛けのテーブルと椅子があって、私と彼女は奥の席に隣り合って座った。
「急にどうしたんです?」
少し緊張した面持ちの彼女の目を見てゆっくりと告げる。