一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
彼女が私に抱きついてきたので、私も抱き締め返した。
「じゃあ相思相愛だね」
私と亜希ちゃんはいつもこんなノリ。
ふたりで戯れていたら、同期の渡辺くんが打ち合わせから戻ってきた。
「そこのふたり、なに百合ごっこしてるの?」
渡辺くんは背が高く細身で、目鼻立ちは割と整っているのだけど、ちょっとなよっとしているせいか、あまり目立たないイケメン。穏やかで優しく、親しみやすい。
怪訝そうな顔をする彼に、亜希ちゃんが答えた。
「ふたりの愛を確認し合ってたんですよ。あっ、渡辺さん、これ義理チョコです!」
亜希ちゃんが抱擁を解いて渡辺君にチョコを渡したので、私もデスクの下からチョコを取り出して彼に渡した。
「渡辺くん、私も義理チョコ」
これは市販品でデパートのバレンタインチョコ売り場で購入したもの。部長や親しい同僚に配っている。
「……ありがと。うれしいけどさあ、ふたりとも『義理』って強調しないでくれる? ちょっとは夢見させてよ」
「じゃあ相思相愛だね」
私と亜希ちゃんはいつもこんなノリ。
ふたりで戯れていたら、同期の渡辺くんが打ち合わせから戻ってきた。
「そこのふたり、なに百合ごっこしてるの?」
渡辺くんは背が高く細身で、目鼻立ちは割と整っているのだけど、ちょっとなよっとしているせいか、あまり目立たないイケメン。穏やかで優しく、親しみやすい。
怪訝そうな顔をする彼に、亜希ちゃんが答えた。
「ふたりの愛を確認し合ってたんですよ。あっ、渡辺さん、これ義理チョコです!」
亜希ちゃんが抱擁を解いて渡辺君にチョコを渡したので、私もデスクの下からチョコを取り出して彼に渡した。
「渡辺くん、私も義理チョコ」
これは市販品でデパートのバレンタインチョコ売り場で購入したもの。部長や親しい同僚に配っている。
「……ありがと。うれしいけどさあ、ふたりとも『義理』って強調しないでくれる? ちょっとは夢見させてよ」