一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
自信を持って言う私に、怜はにっこりと微笑んだ。
「忠告はしましたよ、女王さま」
彼が注いでくれたお酒は美味しかった。
嫌なことを忘れるくらい。
お酒を飲めば飲むほど忘れられるような気がする。
「沖田怜、もっとちょーだい」
私の命令に彼はとびきりの笑顔で応じる。
「かしこまりました、女王さま」
お酒を飲んで、だんだん身体がふわふわしてきた。
いつもこの辺で飲むのをやめるのだけど、今日はやめなかった。
「……このまま時が止まったらいいのに」
お酒を飲んで酔ったのか、ついそんな本音が漏れる。
「どうして?」
怜に聞かれたが、瞼が重くなってきてすぐに答えられなかった。
「ん? ……楽しいから」
「楽しいことなんてこれからももっとあるだろ?」
あれ?
怜の声が遠くなる。
それに……彼の顔がぼやけて見える。
「今までは……春が来るのが……待ち遠しかった。でも……今は……春が……嫌……い」
怜になにを言ってるんだろう。
私……変だ。
「忠告はしましたよ、女王さま」
彼が注いでくれたお酒は美味しかった。
嫌なことを忘れるくらい。
お酒を飲めば飲むほど忘れられるような気がする。
「沖田怜、もっとちょーだい」
私の命令に彼はとびきりの笑顔で応じる。
「かしこまりました、女王さま」
お酒を飲んで、だんだん身体がふわふわしてきた。
いつもこの辺で飲むのをやめるのだけど、今日はやめなかった。
「……このまま時が止まったらいいのに」
お酒を飲んで酔ったのか、ついそんな本音が漏れる。
「どうして?」
怜に聞かれたが、瞼が重くなってきてすぐに答えられなかった。
「ん? ……楽しいから」
「楽しいことなんてこれからももっとあるだろ?」
あれ?
怜の声が遠くなる。
それに……彼の顔がぼやけて見える。
「今までは……春が来るのが……待ち遠しかった。でも……今は……春が……嫌……い」
怜になにを言ってるんだろう。
私……変だ。