一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「雪乃、目据わってるけど大丈夫か?」
心配そうな顔をする彼をジーッと見た。
「頭は……クリアだよ。でも……今日は……本当に……怜が……三人……いる」
ハハッと笑いながら呟いて目を閉じた。
ダメだ。もう目が開かない。
「雪乃眠いの?」
「……眠いけど……平気。電車が迎えに来て……くれる」
私の返答に怜がククッと笑う。
「いや、電車はさすがに迎えに来ないよ」
「……来る」
遠くなる意識。
それから彼となにを話したのか覚えていない。
静かな闇が私を包み込み、穏やかな眠りに誘われた。


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