一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「……うん。夢でよかった」
雪乃は乱れた髪をかき上げながら上体を起こす。
汗びっしょりで、かなり憔悴していた。
ハーハーッと激しく息をする雪乃の身体をギュッと抱きしめる。
「そう夢だ。大丈夫だ。俺がいる」
「うん」
彼女も俺の背中に手を回して抱きしめ返した。
「どんな夢だった?」
夢の内容を聞くが、彼女は「それは……」と言って口ごもる。
俺にも言えない夢……か。
「ごめん。思い出したくないよな」
雪乃の背中をトントンと軽く叩くと、彼女は震える声で言った。
「悪魔に襲われそうになったの」
悪魔……。
本当に悪魔だったのか、それとも悪魔のような人間なのか。
「次に悪魔が出てきたら、俺が雪乃の夢に入って退治してやるよ」
そう約束したら、彼女は「うん」と頷いた。
どれくらい抱き合っていたのだろう。
雪乃の呼吸が落ち着いてくると、気分を変えるためにある質問をした。
「俺と雪乃が初めて会ったのっていつか覚えてる?」
「え? 新人研修で同じ班になった時じゃない?」
俺に確認する彼女。
雪乃は乱れた髪をかき上げながら上体を起こす。
汗びっしょりで、かなり憔悴していた。
ハーハーッと激しく息をする雪乃の身体をギュッと抱きしめる。
「そう夢だ。大丈夫だ。俺がいる」
「うん」
彼女も俺の背中に手を回して抱きしめ返した。
「どんな夢だった?」
夢の内容を聞くが、彼女は「それは……」と言って口ごもる。
俺にも言えない夢……か。
「ごめん。思い出したくないよな」
雪乃の背中をトントンと軽く叩くと、彼女は震える声で言った。
「悪魔に襲われそうになったの」
悪魔……。
本当に悪魔だったのか、それとも悪魔のような人間なのか。
「次に悪魔が出てきたら、俺が雪乃の夢に入って退治してやるよ」
そう約束したら、彼女は「うん」と頷いた。
どれくらい抱き合っていたのだろう。
雪乃の呼吸が落ち着いてくると、気分を変えるためにある質問をした。
「俺と雪乃が初めて会ったのっていつか覚えてる?」
「え? 新人研修で同じ班になった時じゃない?」
俺に確認する彼女。