一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
体温を確認して命じると雪乃に「横暴」と言われたが、にこやかに笑って返した。
「横暴で結構。あと勝手に帰らないように。昼と夕方に俺が頼んで置いた大事な荷物が届くから受け取っておいて」
『大事』なというのは嘘。
ランチと夕食を頼んでおいた。
荷物を受け取るとなれば無断で帰れないだろう。
「え? 待って」
雪乃が抗議しようとしたが、スルーして家を出た。
会社に着くと沢口さんがいて、「おはようございます」と俺に挨拶する。
ちょうどいい。
沢口さんに探りをいれてみよう。
彼女は雪乃と仲がいい。
「おはよう。今日は山本さん風邪で休むって連絡あったから」
雪乃が休むことを伝えたら彼女は小さく相槌を打った。
「そうですか。早く治るといいですけど」
「ねえ、沢口さん、最近山本さん元気がないように見えるんだけど、なにか聞いていない?」
俺の質問に沢口さんはほんの一瞬瞳を曇らせたが、すぐに作り笑いをして答えた。
「いいえ。特にはなにも。おばあさんが亡くなったからじゃないでしょうか?」
なにか知ってるな。
「横暴で結構。あと勝手に帰らないように。昼と夕方に俺が頼んで置いた大事な荷物が届くから受け取っておいて」
『大事』なというのは嘘。
ランチと夕食を頼んでおいた。
荷物を受け取るとなれば無断で帰れないだろう。
「え? 待って」
雪乃が抗議しようとしたが、スルーして家を出た。
会社に着くと沢口さんがいて、「おはようございます」と俺に挨拶する。
ちょうどいい。
沢口さんに探りをいれてみよう。
彼女は雪乃と仲がいい。
「おはよう。今日は山本さん風邪で休むって連絡あったから」
雪乃が休むことを伝えたら彼女は小さく相槌を打った。
「そうですか。早く治るといいですけど」
「ねえ、沢口さん、最近山本さん元気がないように見えるんだけど、なにか聞いていない?」
俺の質問に沢口さんはほんの一瞬瞳を曇らせたが、すぐに作り笑いをして答えた。
「いいえ。特にはなにも。おばあさんが亡くなったからじゃないでしょうか?」
なにか知ってるな。