昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
そして、感動はさらに追加される。
矢崎さんがわたしに向かって、グッと親指を立てて歯を見せて笑ったんだ。
「……っ!」
心臓から一気に、さっきよりももっと多量の血液が送られるのがわかる。
すごいすごい。めちゃくちゃ嬉しい。
相手チームによって、コート内に戻されるボール。
次はディフェンス。そばにいた二年生に、不格好ながら、できるだけぴたりと張りついていく。
黄緑チームがボールを奪えたら、すぐに逆方向に走る。
向こうに走って、戻って、それを繰り返して……同点で迎えた終了間際。
「永田さん!」
「……っ!」
ディフェンスふたりに囲まれてどうしようもなくなった相河さんが、わたしにパスを飛ばした。
手のひらにパンッ!とボールが接する感触。まわりにディフェンスはまだ、ついていない。