昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
その日の午後五時すぎ。
わたしはいつも通り図書室で、雨夜くんの帰りを待っていた。
いてもたってもいられなくて、ウズウズしてしまう。
球技大会の結果を報告したくて、しかたなかった。
一回戦を、無事勝ち抜いてから。
わたしたちはなかなかに健闘して、二回戦三回戦と勝ち進んだ。
優勝できなかったのは残念だったけれど、なんと計三回もシュートを決めることができたんだ。
それに試合が進むごとに、矢崎さんたちとの間には一体感が生まれて。
全試合が終わったあとには、『お疲れ!』と肩をたたいてもらえた。
最後には四人と一人、じゃなくて、五人に。
わたしはちゃんと、チームの一員になれていたと思う。
ハイタッチの感覚を思い出してニヤけているうちに、こちらに向かってくる足音が聞こえてきた。
駆け足直前、くらいのペースの音。
ハッと視線を出入り口に向けて数秒後、ドアノブが回ってとびらが開く。
「永田さん!どうだった!?」
「……っ!」