昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
まさかだった。それからも会話はしたと思うのだけれど、頭がゆだって、全然内容を覚えていない。
今までも、雨夜くんと休みの日に会ったことはある。
図書館で偶然会ったりとか、必要に迫られてバスケの練習に付き合ってもらったりとか。
でも今回は、それらとはまるで違うものだ。
雨夜くんは、どういうつもりでわたしを誘ってくれたんだろう……?
甘やかな笑みを思い返すと、自然とくちびるを噛み締めてしまう。
わたしのことを、どんな風に思っているんだろう。
休日にも会おうと思ってもらえるってことは、まあまあ仲良しな友達くらいには、受け止めてくれているのだろうか。
だったら嬉しい。なのにおかしいことに、胸の辺りが少しモヤモヤする。
〝友達〟という称号に、少し切なくなるのはどうして?やっぱりわたしは、あの雷の日以降ちょっと変だ。
くちびるを内側に巻き込んだまま、靴箱の前にたどり着く。
靴を履き替える動作でまた足がひどく痛むけれど、それでも雨夜くんのことが頭を離れない。