昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う

走ってきた勢いをなんとかセーブし、夢の中のわたしは、ギリギリのところで足を止める。


よかった、と胸を撫で下ろす。

けれどその瞬間、背中にドンッと、強い衝撃が走って。


……え?

前に飛び出る体。崖から、落ちる。落ちていく。


わけもわからず落下しながら、目を見開いた先。崖の上。

そこには……わたしを見下ろしてほくそ笑む、おそろしい顔がある。

さっきまで仲良く走っていたはずの、彼女。美和の顔。


……どうして?

絶望しながら、わたしの体は落ちていく。


落ちて落ちて、落ちて。崖下の岩にたたきつけられ、ぐしゃりとつぶれる。

つぶれたわたしの体から、むくむくと黒いものが湧き出てくる。


……許さない。裏切者。

汚い気持ちがどんどんふくれ上がって、わたしは巨大な、みにくい生き物になっていく。


許さない、許さない、許さない――。
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