昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
悲しみと憎しみの感情は、いつだってセットで生まれた。
ひどい仕打ちにあっているとき、わたしは身を小さくしながら、黒い気持ちで美和を恨んだ。
こんなことになったのは、美和が嘘をついたせいだ。
美和のせいで。美和さえ、いなければ――。
「……っ!」
思い出すことに心が耐えきれなくなって、ガンッと自分の頭を殴る。
大粒の涙がボロボロと、あふれては落ちて布団を濡らす。
……変わっていけてると、思ってたのに。
このまま前を向けるって。歩いていけるって。
でも美和の存在を前にしたら、わたしは一瞬で後退してしまった。
せっかく頑張ってきたことが、全部無駄になったみたい。
首が勝手にうつむいていく。髪の毛で顔を、隠したくなる。