昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
美和も使っていることを考えたら、教室になんて入れないと思った。
次々とおそろしい過去がよみがえって、ともすれば過呼吸を起こしてしまうかもしれない。
全然関係ない矢崎さんたちにまで、わたしに挨拶してくれるのはなにか裏があるんじゃないかって、疑いの心を持ってしまう。
また人間不信になってしまう。
怖い。怖い。もうだれにも、会いたくない。
中学のとき、わたしはいじめを受けようとも、一度も学校を休んだことがなかった。
一度休んでしまうと、二度と学校へ行けなくなる気がして。
そうしたら人間として、終わってしまうような気がして。だから毎日必死に、丸まって登校していた。
なのに……わたしは美和に遭遇してしまった次の日。頭痛がひどいと仮病を使って、はじめて学校を休んでしまった。