昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
必ず図書室で会えるという確信があったし、それにたぶん、交換日記から始まったから。
文字から始まって、毎日図書室で直接顔を合わせて。
そういう関係に電子的なやり取りを持ち込みたくないと、お互いになんとなく、聞くことをしなかったんだと思う。
「は……」
布団の上に、できそこないの息がこぼれる。
今日わたしが、このまま引きこもって図書室に行かなかったら、きっと雨夜くんにものすごく心配をかけてしまう。
それだけはダメだと思った。
雨夜くんに対して、交換日記を突然やめたときみたいな勝手なことは、もう二度としたくない。
それに、美和が雨夜くんに、わたしのことをなんと説明したのかが気になった。
もしまた、なにかウソをつかれていたら……。
「……っ」
足元が崩れるあの感覚を思い出し、猛烈な寒気におそわれる。
雨夜くんはきっと、わたしのことを信じてくれる。そう思う。
でもあの、クラスメート全員が美和のウソを信じて、わたしを除け者にした中二の朝を思い出すと……いてもたってもいられなくなる。