昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
そして教室にいるときは、常に美和の気配を感じてしまうようになった。
美和も夜にこの教室を使っているんだと、否が応でも意識してしまう。
ほんの少しでも暇ができれば、逐一、美和のことが頭に浮かぶ。
美和、美和、美和、美和。
もう……まるでなにかの呪いみたいだ。
なんで、どうして、憎い、ひどい。
黒い気持ちで胸がいっぱいになって、苦しくて恐ろしくて仕方がなくなる。
最近頻度が減っていたのに、また毎夜、連続して悪夢を見るようになった。
自分が化けものになる夢。
そして……化けものになる、前の夢。
『うーん……』
夢の中のわたしは、とても難しい顔をして悩んできた。
立っているのは、アクセサリーショップだ。美和の誕生日プレゼントに良さそうな髪ゴムはないか、選びに来たのだ。
でもいざお店に行くと、たくさんありすぎて、どれがいいのかわからなくなってくる。
プスプスと脳みそを焦がしながら、回った三軒目。
『……あっ!』
わたしはやっと、これだと思うものに出会えた。