昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
でも、散々ブスってののしられたこの外見も、挙動不審で話もできないヤツだってことも、知られていないわけで。
「……っ」
ごくりと生唾をのみ下す。背中だけでなく、体のいたるところが冷たくなっていた。
雨夜くんがもし、わたしのことを可憐な女の子だって想像していたら、どうしよう。
いや、きっとそうだ。じゃないと言葉のやり取りなんて、続けたいはずがない。
だったら、わたしは。
雨夜くんをだますようなことを、しているんじゃないかな……?
結局それからも、男子たちはなかなか帰る気配がなくて。
わたしはその日、返事を書いたノートを入れておくことができなかった。
明日には、必ず返事をしないと。
リズムよく続いてきたラリーが急に途切れるなんて、どうしたのかって、雨夜くんに心配させてしまう。