昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
教室では、しょっちゅう一緒にいた。
ただ、俺は明山を〝友達〟というカテゴリーには当てはめることをしなかった。
だって、もし中学のときに出会っていたら、絶対に親しくはなっていないタイプだ。
最低なことに、少し下に見ていた部分もあったと思う。
自分は、落ちこぼれた不良とは違うって。進学校に行けたのに、環境のせいで仕方なく夜間に来たんだからって。
それに明山だって、俺と本当の友達になる気なんてないのだろうと思っていた。
ただ、暇だから一緒にいるヤツがほしかっただけ。
俺のことを、夜間で勉強を教えてくれる相手くらいにしか考えていないはず。
俺が休学したところで、とくになにも思わないだろう。
そう、とらえていたけれど。
【涼ー! 生きてるかー!】
【イケメン、応答せよ】
俺が、手術費を早急に稼ぐために学校に行かなくなってから。
明山は何度も何度も、俺のスマホにメッセージを入れてきた。