昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
……ああ。
鼻と喉に、ツンと痛いものが押し寄せる。
『キッモ』
『顔見ただけで頭痛するんだけど』
過去に吐きつけられた言葉たちが、むくむくと頭をもたげ、信じられないスピードで巨大化していく。
巨大化して、わたしをのみ込む。わたしはブス、不快な存在。それだけしか、考えられなくなってしまう。
「……っ」
泣きそうな息がこぼれる。
これ以上はやめておけと、神様がそう、言っている気がした。
その日も、わたしはノートを書いて帰らなかった。
がっかりされること。がっかりさせてしまうこと。
それが怖くて、どうしてもどうしても怖くて……書けなかった。