昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う

【おはよう、くらい言えたらいいのに】

吐き出したのは、さっき自分の中に生まれていた、モヤモヤした気持ち。

このノートに書かれているのは、おそろしいほどマイナスな言葉ばかりだ。


話したいのに、話せない。

自分が情けなくてもどかしくて、負の感情がたまりにたまって、パンッと破裂してしまいそうな気がして。

だからここに書きなぐることで、わたしは自分の精神を落ち着かせている。


【過去なんて、消してしまいたい】
【いじめられる前に戻りたい】
【わたしは、ブスで欠陥品だ】


……自分でも、危ないヤツだなって思う。でも、どうしたらいいのかわからないんだ。

負が込められたノートを、ぱたりと閉じる。

そしてにぎやかな教室の中で、授業開始のチャイムが鳴るのをひたすらに待った。


< 7 / 365 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop