昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
【おはよう、くらい言えたらいいのに】
吐き出したのは、さっき自分の中に生まれていた、モヤモヤした気持ち。
このノートに書かれているのは、おそろしいほどマイナスな言葉ばかりだ。
話したいのに、話せない。
自分が情けなくてもどかしくて、負の感情がたまりにたまって、パンッと破裂してしまいそうな気がして。
だからここに書きなぐることで、わたしは自分の精神を落ち着かせている。
【過去なんて、消してしまいたい】
【いじめられる前に戻りたい】
【わたしは、ブスで欠陥品だ】
……自分でも、危ないヤツだなって思う。でも、どうしたらいいのかわからないんだ。
負が込められたノートを、ぱたりと閉じる。
そしてにぎやかな教室の中で、授業開始のチャイムが鳴るのをひたすらに待った。