昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う

――強くなりたい。

バスケットゴールがある公園で、大泣きしてしまったあの日。

そう心に決めたわたしは、今の自分に挑戦できることから取り組んでいくことにした。


ひとつめ。それは今みたいに、うつむかずに通学すること。

さすがに満員電車内の、人との距離が近すぎるときは難しいけれど。

それでもこうして学校に向かっている間なんかには、少しでも顔を上げるように頑張ることにしたんだ。


毎日積み重ねて、ちょっとずつ慣れていって。

そうしたらきっと、心を鍛えられる。


それから、ふたつめ。

これは家で行っていることだけれど、自分の髪をポニーテールに結っている。


ポニーテールを見るだけで動悸を起こすのを、なんとかしなくちゃと思って。

トラウマの象徴をあえて自分の頭にくっつけて、耐性をつくっている最中だ。


そして……みっつめは。


「……っ!」

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