視線が絡んで、熱になる【完結】
彼にとって女性ものの衣服や化粧品売り場に入ることはどうってことないのだろう。それに下着売り場でも柊はこれがいいなど普通にアドバイスをしてきた。
「何か食べたいものはあるか?昼食はどこか外で食べることになると思う」
「私は何でもいいです」
「そうか」
何でもいい、という言葉は相手にどう捉えられるのだろうか。琴葉は、嫌いな食べ物は少ないし柊と一緒ならばどこでも、何でもいいのだ。
しかし普段あまり人と関わらずに生きてきた琴葉にとって自分の言動一つで相手がどう思うのか経験不足も相俟ってわからないでいた。
車のキーを持つと琴葉が見上げるほど高い身長の柊が「行くぞ」と声を掛ける。
はい、と大きく声を出して彼に続いた。
柊の私服は細めのグレーのパンツに白いシャツだった。シンプルながらも彼のスタイルの良さが際立っている。
隣に並ぶのも憚られるほどに彼は完ぺきだった。
「何か食べたいものはあるか?昼食はどこか外で食べることになると思う」
「私は何でもいいです」
「そうか」
何でもいい、という言葉は相手にどう捉えられるのだろうか。琴葉は、嫌いな食べ物は少ないし柊と一緒ならばどこでも、何でもいいのだ。
しかし普段あまり人と関わらずに生きてきた琴葉にとって自分の言動一つで相手がどう思うのか経験不足も相俟ってわからないでいた。
車のキーを持つと琴葉が見上げるほど高い身長の柊が「行くぞ」と声を掛ける。
はい、と大きく声を出して彼に続いた。
柊の私服は細めのグレーのパンツに白いシャツだった。シンプルながらも彼のスタイルの良さが際立っている。
隣に並ぶのも憚られるほどに彼は完ぺきだった。