視線が絡んで、熱になる【完結】
…―…
…
コンタクトを購入するために、眼科と連携している店舗へ来た。
ひとりで行けるから、と琴葉が何度も断ったが柊も一緒についてきた。
店員にどれがいいのか聞いてコンタクトを選ぶ。眼科で視力を測るそうだ。
流石に眼科まではついてはこなかったが、自分がまるで子供にでもなったような気分でふっと笑みがこぼれる。
眼科でコンタクトを購入すると、そのまま着用して店を出る。
店の外には柊が待っていた。
身長が高いこともあるが、オーラのある彼はすぐに見つけられる。雑踏を掻き分けるように進み、柊に近づく。
コンタクトをするのは久しぶりで、違和感があった。眼鏡をかけていないのにブリッジを上げる素振りを既に二回している。
「…不破さん!」
「…」
「ごめんなさい、待たせてしまって」
恥ずかしさはあるが、だからと言って目を合わせないわけにもいかない。できる限りの笑顔を彼に向けると柊はなぜか一度、顔を背けた。
「似合ってる。行こう」
はい、と返事をするものの、柊のその態度が妙に心に残る。
(…何か変だった?)
その後、柊の提案により昼食を取ることになる。
…
コンタクトを購入するために、眼科と連携している店舗へ来た。
ひとりで行けるから、と琴葉が何度も断ったが柊も一緒についてきた。
店員にどれがいいのか聞いてコンタクトを選ぶ。眼科で視力を測るそうだ。
流石に眼科まではついてはこなかったが、自分がまるで子供にでもなったような気分でふっと笑みがこぼれる。
眼科でコンタクトを購入すると、そのまま着用して店を出る。
店の外には柊が待っていた。
身長が高いこともあるが、オーラのある彼はすぐに見つけられる。雑踏を掻き分けるように進み、柊に近づく。
コンタクトをするのは久しぶりで、違和感があった。眼鏡をかけていないのにブリッジを上げる素振りを既に二回している。
「…不破さん!」
「…」
「ごめんなさい、待たせてしまって」
恥ずかしさはあるが、だからと言って目を合わせないわけにもいかない。できる限りの笑顔を彼に向けると柊はなぜか一度、顔を背けた。
「似合ってる。行こう」
はい、と返事をするものの、柊のその態度が妙に心に残る。
(…何か変だった?)
その後、柊の提案により昼食を取ることになる。