視線が絡んで、熱になる【完結】
♢♢♢
「あれ?!琴葉ちゃん眼鏡は?!」
出社して一番に涼に驚きの声を向けられて適当に濁したがそこまで驚くことなのかと思った。
家を出る前に、柊に『今日は琴葉の家に泊まりたい』と言われたから、久しぶりに自分の家に帰る予定だ。
「藍沢さん、コンタクトにしたんですね~」
飄飄と声を掛けてきたのは、後輩の奏多だ。休み明け、髪を切ったのか前回会った時よりも短くそして髪色が明るくなっていた。琴葉の会社に髪色の指定などはないから多くの社員が髪色を染めている印象だった。
「そうなんです。ちょっとイメチェンを…」
「へぇ、お似合いです。ところで、新木さん、新規案件取ってきました」
「はぁ?まじか…さすがだね~二年目にして将来のエースだなぁ」
琴葉のコンタクトの件などどうだっていいというように話題を変える奏多は勝ち誇ったように少し顎を上げる。
奏多は年下で二年目だが営業第一部に配属されていて、見る限り仕事はできるようだ。
柊に何かきついことを言われても全く動じない。
それを糧にして成長しているとすら思える。そんな彼を尊敬するとともに、若干の焦りを覚えた。
三年目、今までと同じ姿勢で仕事に挑んでいても成長は見込めないだろう。
もっと、もっと頑張らなくては。
「新規案件なんかうちの会社じゃ、ほぼないからなぁ」
ぼそっと呟くようにそう言いながらパソコン画面のログインパスワードを入力する。
独り言のように聞こえたが、隣の琴葉はそれに反応した。
「あれ?!琴葉ちゃん眼鏡は?!」
出社して一番に涼に驚きの声を向けられて適当に濁したがそこまで驚くことなのかと思った。
家を出る前に、柊に『今日は琴葉の家に泊まりたい』と言われたから、久しぶりに自分の家に帰る予定だ。
「藍沢さん、コンタクトにしたんですね~」
飄飄と声を掛けてきたのは、後輩の奏多だ。休み明け、髪を切ったのか前回会った時よりも短くそして髪色が明るくなっていた。琴葉の会社に髪色の指定などはないから多くの社員が髪色を染めている印象だった。
「そうなんです。ちょっとイメチェンを…」
「へぇ、お似合いです。ところで、新木さん、新規案件取ってきました」
「はぁ?まじか…さすがだね~二年目にして将来のエースだなぁ」
琴葉のコンタクトの件などどうだっていいというように話題を変える奏多は勝ち誇ったように少し顎を上げる。
奏多は年下で二年目だが営業第一部に配属されていて、見る限り仕事はできるようだ。
柊に何かきついことを言われても全く動じない。
それを糧にして成長しているとすら思える。そんな彼を尊敬するとともに、若干の焦りを覚えた。
三年目、今までと同じ姿勢で仕事に挑んでいても成長は見込めないだろう。
もっと、もっと頑張らなくては。
「新規案件なんかうちの会社じゃ、ほぼないからなぁ」
ぼそっと呟くようにそう言いながらパソコン画面のログインパスワードを入力する。
独り言のように聞こえたが、隣の琴葉はそれに反応した。