視線が絡んで、熱になる【完結】
「いや~途中不破さんと会ったから一緒に来たんですよ」
「そうなんですね。マネージャーとはずっと前から付き合いがありますからね」
「そうなんだよ。俺が部長になる前にお世話になってる。不破さんも部署が違いましたよね?」
「そうです。三年ほどの付き合いになりますね」
穏やかな口調で柊がそう言った。
それから料理が運ばれてきて、琴葉は緊張しながらもそれらを食べていた。
ビールから日本酒へすぐに変わり、琴葉以外は皆、お酒に強いようでどんどんそれらを飲み干す。
「あ、不破さん確かウニの方が好きでしたよね?私ウニ苦手なんですよ」
「そうでしたね」
「じゃあ、これあげます」
美幸が艶やかな唇を上げて色気の含む声色を柊へ向ける。甘えたようにそれを柊の皿へ置く。
(柊さんは…ウニが好きなんだ。知らなかった)
好きなものは、嫌いなものはなにか聞いたがどれも明確な答えはなかった。なんでも食べると言っていたしお酒だって何でも飲むと、言っていた。
ピンポイントでそれらを知っているであろう美幸に沸き起こる嫉妬が琴葉の心を蝕んでいく。
「琴葉ちゃん、大丈夫?なんだか顔色が悪いけど」
「全然大丈夫です!ちょっとトイレに、」
琴葉はそう言って立ち上がると、個室から出る。その際、一瞬柊と目が合ったが、すぐに逸らしてしまった。
意外と長い廊下を進み、奥にトイレがあった。
「そうなんですね。マネージャーとはずっと前から付き合いがありますからね」
「そうなんだよ。俺が部長になる前にお世話になってる。不破さんも部署が違いましたよね?」
「そうです。三年ほどの付き合いになりますね」
穏やかな口調で柊がそう言った。
それから料理が運ばれてきて、琴葉は緊張しながらもそれらを食べていた。
ビールから日本酒へすぐに変わり、琴葉以外は皆、お酒に強いようでどんどんそれらを飲み干す。
「あ、不破さん確かウニの方が好きでしたよね?私ウニ苦手なんですよ」
「そうでしたね」
「じゃあ、これあげます」
美幸が艶やかな唇を上げて色気の含む声色を柊へ向ける。甘えたようにそれを柊の皿へ置く。
(柊さんは…ウニが好きなんだ。知らなかった)
好きなものは、嫌いなものはなにか聞いたがどれも明確な答えはなかった。なんでも食べると言っていたしお酒だって何でも飲むと、言っていた。
ピンポイントでそれらを知っているであろう美幸に沸き起こる嫉妬が琴葉の心を蝕んでいく。
「琴葉ちゃん、大丈夫?なんだか顔色が悪いけど」
「全然大丈夫です!ちょっとトイレに、」
琴葉はそう言って立ち上がると、個室から出る。その際、一瞬柊と目が合ったが、すぐに逸らしてしまった。
意外と長い廊下を進み、奥にトイレがあった。