視線が絡んで、熱になる【完結】
「すみません、ありがとうございます」
「ううん。だって会社用のカード、持ってないでしょ?」
「持ってません」
「多分もう少ししたらもらえるよ。ただし、私用は禁止だけどね。当たり前だけど」
茶目っ気たっぷりにそういうと、琴葉に柊は店の前にいることを教える。
琴葉はとりあえず店を出る。すると、そこには鎌田の姿はなく、何故か美幸と柊だけが立っていた。
二人とも何やら親し気に話している。
柊が琴葉に気づくと、すぐに駆け寄ってきた。
「あの、鎌田部長は?」
「飲みすぎたようで、今タクシーを拾って帰った」
「そうですか…」
「体調は大丈夫なのか」
「大丈夫です」
(橋野美幸さんと柊さん…どういう関係なのだろう)
柊が私情を挟まないことは知っていた。知っていたが、あの美幸の柊に向ける目はただの仕事関係者へ向けるそれではない。涼が戻ってくると、美幸が再度お礼を言った。
「実は、これから二次会に行こうかなって思ってまして。あ、経費申請なしですよ!個人的に、です」
「ううん。だって会社用のカード、持ってないでしょ?」
「持ってません」
「多分もう少ししたらもらえるよ。ただし、私用は禁止だけどね。当たり前だけど」
茶目っ気たっぷりにそういうと、琴葉に柊は店の前にいることを教える。
琴葉はとりあえず店を出る。すると、そこには鎌田の姿はなく、何故か美幸と柊だけが立っていた。
二人とも何やら親し気に話している。
柊が琴葉に気づくと、すぐに駆け寄ってきた。
「あの、鎌田部長は?」
「飲みすぎたようで、今タクシーを拾って帰った」
「そうですか…」
「体調は大丈夫なのか」
「大丈夫です」
(橋野美幸さんと柊さん…どういう関係なのだろう)
柊が私情を挟まないことは知っていた。知っていたが、あの美幸の柊に向ける目はただの仕事関係者へ向けるそれではない。涼が戻ってくると、美幸が再度お礼を言った。
「実は、これから二次会に行こうかなって思ってまして。あ、経費申請なしですよ!個人的に、です」