視線が絡んで、熱になる【完結】
その日、仕事を早く終えることが出来て珍しく定時にパソコンの電源をおとした。
今日は午前中から、シャイン本社に行ってまさかの元カレと再会するという最悪な状況だったからか午後の校正の仕事もはかどらなかった。
納期に影響するような業務はとりあえずはないようだから、お疲れ様でした、と言ってフロアを出る。
エレベーターに乗っていると、ちょうど総務の女性たちと一緒に乗り合わせる。
彼女たちは琴葉に目もくれずに楽しそうにお喋りをしていた。
どっと疲れが押し寄せながら聞こうとも思っていないのに彼女たちの会話が耳に入ってくる。
「聞いた?不破マネージャーの話」
「え、何々?」
柊の名前が出たことにより、強制的に耳が彼女たちに向く。
「何か誰かと交際しているらしいよ。相手はうちの会社じゃないかって」
「え?!そうなの?!智恵さんじゃない?」
「それは元カノでしょ?今はだって確か新しい彼氏いたと思う。ほら、だって野崎さんが智恵さんがめちゃくちゃイケメンの男とデートしてるの見たって言ってたし」
「ええ、じゃあ誰?ていうかどうして不破マネージャーに彼女がいるってわかったの?」
「一年目の子が告白したらしいの。営業5部?の子かな。そうしたら彼女がいるからって断られたって!」
「え!そうなの?何よそれ。彼女出来ちゃったの?でもうちの会社に目を見張るほどの美女なんているかな」
今日は午前中から、シャイン本社に行ってまさかの元カレと再会するという最悪な状況だったからか午後の校正の仕事もはかどらなかった。
納期に影響するような業務はとりあえずはないようだから、お疲れ様でした、と言ってフロアを出る。
エレベーターに乗っていると、ちょうど総務の女性たちと一緒に乗り合わせる。
彼女たちは琴葉に目もくれずに楽しそうにお喋りをしていた。
どっと疲れが押し寄せながら聞こうとも思っていないのに彼女たちの会話が耳に入ってくる。
「聞いた?不破マネージャーの話」
「え、何々?」
柊の名前が出たことにより、強制的に耳が彼女たちに向く。
「何か誰かと交際しているらしいよ。相手はうちの会社じゃないかって」
「え?!そうなの?!智恵さんじゃない?」
「それは元カノでしょ?今はだって確か新しい彼氏いたと思う。ほら、だって野崎さんが智恵さんがめちゃくちゃイケメンの男とデートしてるの見たって言ってたし」
「ええ、じゃあ誰?ていうかどうして不破マネージャーに彼女がいるってわかったの?」
「一年目の子が告白したらしいの。営業5部?の子かな。そうしたら彼女がいるからって断られたって!」
「え!そうなの?何よそれ。彼女出来ちゃったの?でもうちの会社に目を見張るほどの美女なんているかな」