視線が絡んで、熱になる【完結】
「どうしたの?今日はまずまずってところかな」
「ありがとうございます。喋る機会がなくてすみません。次は…もっと、」
「あぁ、なるほどね~」
車に戻って涼が一息つき、隣に座る琴葉に目を向ける。
「意外だなって。自信がなさそうに見えたから、オドオドしているような子なのかなって思ったけど違うね」
「…えっと…?」
「私なんて~っていう感じの子じゃなかった。意外に営業向きかも」
「…私が、ですか?」
「そう思ってないの?」
「向き不向きで言うと、向いていないと思います。でも、私は任された仕事はベストを尽くしたいんです。結果を出したい。それに広告代理店に入社したかった理由は心を動かされるようなそんな広告を作っていきたいって、そういう思いがあって。いい商品でも売れなければ意味がない。マーケティングってすごく重要だと思うんです」
「へぇ、すごいね。そういうふうに思えるっていいよ」
褒められることに慣れていない琴葉は頬を赤らめて視線を下げる。
「よーし、とりあえず戻りますかー」
車が発進した。
「ありがとうございます。喋る機会がなくてすみません。次は…もっと、」
「あぁ、なるほどね~」
車に戻って涼が一息つき、隣に座る琴葉に目を向ける。
「意外だなって。自信がなさそうに見えたから、オドオドしているような子なのかなって思ったけど違うね」
「…えっと…?」
「私なんて~っていう感じの子じゃなかった。意外に営業向きかも」
「…私が、ですか?」
「そう思ってないの?」
「向き不向きで言うと、向いていないと思います。でも、私は任された仕事はベストを尽くしたいんです。結果を出したい。それに広告代理店に入社したかった理由は心を動かされるようなそんな広告を作っていきたいって、そういう思いがあって。いい商品でも売れなければ意味がない。マーケティングってすごく重要だと思うんです」
「へぇ、すごいね。そういうふうに思えるっていいよ」
褒められることに慣れていない琴葉は頬を赤らめて視線を下げる。
「よーし、とりあえず戻りますかー」
車が発進した。