視線が絡んで、熱になる【完結】
不破マネージャーは、いくつなのだろう。
改めて椅子に腰かけて疑問に思った琴葉は、隣の席の涼に耳打ちをする。
「すみません、マネージャーっていくつ何ですか?」
「確か、二十七歳とかじゃなかったかな?最年少でマネージャーになっているからね。とんでもないやり手だよ」
「そうですか」
さして年の変わらない不破マネージャーに対して尊敬よりもどれほどのやり手なのか知りたいという欲求が沸き起こる。
コーポレートの人事部に配属されていた頃を思い出した。
人事部はさらに二つのチームに分けられる。会社の顔として採用にあたる採用チームと、社内の研修や人事の業務がメインの人事チームだ。
採用チームに関して、顔や華やかさを重要視されるのは暗黙の了解でわかっている。琴葉自身は人事チームで業務をしていた。
「大手企業のコンぺ、長年他社だったのをひっくり返したりしてるからね」
「そうなんですか」
「そうだよ。すごいでしょ?営業ってプレゼンが重要になってくるから、不破マネージャーのプレゼン見ておいた方がいいよ。明日から早速営業活動に行くから」
「…はい、わかりました」
琴葉はあからさまに顔を引きつらせ、どんよりと顔を色を曇らせる。
プレゼンなど、大学の卒論発表会以来だ。
「知っていると思うけど、営業は新規飛び込みみたいな活動はほぼないよ。うちは既存のクライアントとの打ち合わせだったりたまに展示会とかにも出席しなきゃダメだから忙しいんだ。渋谷のビルの広告も先月担当したけど作業が夜からだったから徹夜だよ。本当疲れる仕事だよ」
改めて椅子に腰かけて疑問に思った琴葉は、隣の席の涼に耳打ちをする。
「すみません、マネージャーっていくつ何ですか?」
「確か、二十七歳とかじゃなかったかな?最年少でマネージャーになっているからね。とんでもないやり手だよ」
「そうですか」
さして年の変わらない不破マネージャーに対して尊敬よりもどれほどのやり手なのか知りたいという欲求が沸き起こる。
コーポレートの人事部に配属されていた頃を思い出した。
人事部はさらに二つのチームに分けられる。会社の顔として採用にあたる採用チームと、社内の研修や人事の業務がメインの人事チームだ。
採用チームに関して、顔や華やかさを重要視されるのは暗黙の了解でわかっている。琴葉自身は人事チームで業務をしていた。
「大手企業のコンぺ、長年他社だったのをひっくり返したりしてるからね」
「そうなんですか」
「そうだよ。すごいでしょ?営業ってプレゼンが重要になってくるから、不破マネージャーのプレゼン見ておいた方がいいよ。明日から早速営業活動に行くから」
「…はい、わかりました」
琴葉はあからさまに顔を引きつらせ、どんよりと顔を色を曇らせる。
プレゼンなど、大学の卒論発表会以来だ。
「知っていると思うけど、営業は新規飛び込みみたいな活動はほぼないよ。うちは既存のクライアントとの打ち合わせだったりたまに展示会とかにも出席しなきゃダメだから忙しいんだ。渋谷のビルの広告も先月担当したけど作業が夜からだったから徹夜だよ。本当疲れる仕事だよ」