視線が絡んで、熱になる【完結】
…―…
…
「お疲れ、はいこれ、コーヒー」
「ありがとうございます!」
残業をしている最中、涼がコトン、とデスクの上に自販機で買ったコーヒーを置く。琴葉はすぐにお礼を言った。
制作との打ち合わせの資料作りをしていた。隣の涼は驚くほど速いスピードで資料を作っていく。
涼がくれたコーヒー缶を開けて飲みながら一休みをする。
(…そういえば、不破さんはどうしているのだろう)
気になってマネージャーのデスクへ目を向けると何やら電話をしているようだった。
「マネージャー?に何か用だった?」
「い、いえ!」
「そうなんだ。不破マネージャーはいつも忙しいのに全然顔に出さないよね。普段帰宅するの遅いのに昨日は早く帰ったよなぁ。なんでかな?」
「…」
不思議そうにそうつぶやく涼の言葉を聞こえなかったフリをしてパソコン画面に集中した。
…今日は、自分の家に帰っていいんだよね。
無性に柊のあの優しい声を欲している自分がいた。
…
「お疲れ、はいこれ、コーヒー」
「ありがとうございます!」
残業をしている最中、涼がコトン、とデスクの上に自販機で買ったコーヒーを置く。琴葉はすぐにお礼を言った。
制作との打ち合わせの資料作りをしていた。隣の涼は驚くほど速いスピードで資料を作っていく。
涼がくれたコーヒー缶を開けて飲みながら一休みをする。
(…そういえば、不破さんはどうしているのだろう)
気になってマネージャーのデスクへ目を向けると何やら電話をしているようだった。
「マネージャー?に何か用だった?」
「い、いえ!」
「そうなんだ。不破マネージャーはいつも忙しいのに全然顔に出さないよね。普段帰宅するの遅いのに昨日は早く帰ったよなぁ。なんでかな?」
「…」
不思議そうにそうつぶやく涼の言葉を聞こえなかったフリをしてパソコン画面に集中した。
…今日は、自分の家に帰っていいんだよね。
無性に柊のあの優しい声を欲している自分がいた。