イケメン御曹司と私

【三章】

　　　　　　　　-生徒会室-

「涼介！茜が大変！！」
優愛の慌てた言動に俺は
「茜がどうしたんだ？」
と言うと優愛が
「茜が遊大たちに連れてかれちゃったの！どこに連れてったのかはわからないけど…」
と言った。
俺は悠介に任せて優愛と共に茜を探し始めた。

その頃、茜は体育館の裏で遊大たちにイジメられていた。
遊大「お前はこの世にいらない存在なんだよ！」
司「バカは早くいなくなれよ！」

「お前ら何してんだ！」
茜をイジメていた遊大たちは俺の声にビクッとなり声の主である俺を見て勇気が
「おっ俺たちはイジメてた訳じゃなくて探し物をしてたから探すのを手伝ってただけなんだよ！！」
と言い訳をしているが俺は勇気が嘘をついてる事を見抜いていた。

俺は遊大たちを差し置いて茜に歩み寄り
「茜、辛かったな。よく我慢したな。偉いぞ」
と声をかけ抱きしめた。
「涼介くん、私。私…」
とか細い声で言い泣き始めた。
そんな様子を見て遊大たちはゆるりとその場を後にしようとしている事に気付いた俺は
「お前ら、茜に謝罪せずに逃げんのか？！」
と叫ぶと遊大たちはビクッとなると遊大と司は慌てて茜に謝った。
暫くして優愛がやって来て遊大たちを睨んだ。
優愛に睨まれた遊大たちはシュンッとなった。

優愛は遊大たちに説教をしている。
「優愛、それくらいにしておけよ」
と俺が言うと優愛はやめ
「わかったわ」
と言った。
俺は遊大たちに
「また茜をイジメたら誠先生に言うからな」
と言うと遊大たちは頷いた。



俺は茜を茜の自宅まで送っていった時の事。
茜が
「あ、あのね。私、初めて涼介くんと会った時から涼介くんの事が好きだったの」
と話をし始めた。
必死に気持ちを伝えてくる茜に俺は心を打たれ
涼介「茜、俺で良かったらつきあわねぇか？」
茜「え…こんな私でいいの？」
そんな私達を見ていた優愛が
「涼介くん、茜おめでとう♪」
と祝福してくれた。