エリート外交官と至極の契約結婚【極上悪魔なスパダリシリーズ】
寝そべりベッドの下を覗き込んでいた月城さんが体を起こす。
「コンセントにもなかったし、ここは大丈夫そうだ」
なかったとわかり、ホッと胸をなで下ろす。
「ありがとうございます」
綺麗に掃除をしているし、この家は土足厳禁なので服を汚さずに済むと思うが、それでも月城さんのワイシャツを払ってあげたい気持ちになった。
「車の鍵を出して」
かけられた言葉にキョトンとなる。
「俺が送迎をするから」
「えっ? それでは月城さんの仕事に支障が……」
「アポを入れているのはだいたい昼過ぎだ。お前の送迎くらいどうってことない」
お、お前……?
「ついでに車を使わせてもらう」
「父が月城さん用に運転手付きの車を手配するはずです。それに左ハンドル、右側通行ですよ?」
「婚約者がせっかくドバイを訪れているんだ。恋人同士なら、少しでも一緒にいたいと思うんじゃないか? 左ハンドル、右側通行も問題ない」
月城さんは恋愛経験と外国での運転経験が豊富みたいだ。
「ロビーまで迎えにいく。そのときに俺を婚約者だと紹介しろ。大げさにな」
「大げさに……?」
「お前は気づかなかったかもしれないが、盗聴器まで仕掛けるようなやつは常に誰かに見張らせているはずだ」
仕事中、誰かに監視されていたと想像すると、恐怖に襲われてくる。
「それからホテルのレストランに予約を入れてくれ」
「どなたかと会食ですか? 何名様で?」
「コンセントにもなかったし、ここは大丈夫そうだ」
なかったとわかり、ホッと胸をなで下ろす。
「ありがとうございます」
綺麗に掃除をしているし、この家は土足厳禁なので服を汚さずに済むと思うが、それでも月城さんのワイシャツを払ってあげたい気持ちになった。
「車の鍵を出して」
かけられた言葉にキョトンとなる。
「俺が送迎をするから」
「えっ? それでは月城さんの仕事に支障が……」
「アポを入れているのはだいたい昼過ぎだ。お前の送迎くらいどうってことない」
お、お前……?
「ついでに車を使わせてもらう」
「父が月城さん用に運転手付きの車を手配するはずです。それに左ハンドル、右側通行ですよ?」
「婚約者がせっかくドバイを訪れているんだ。恋人同士なら、少しでも一緒にいたいと思うんじゃないか? 左ハンドル、右側通行も問題ない」
月城さんは恋愛経験と外国での運転経験が豊富みたいだ。
「ロビーまで迎えにいく。そのときに俺を婚約者だと紹介しろ。大げさにな」
「大げさに……?」
「お前は気づかなかったかもしれないが、盗聴器まで仕掛けるようなやつは常に誰かに見張らせているはずだ」
仕事中、誰かに監視されていたと想像すると、恐怖に襲われてくる。
「それからホテルのレストランに予約を入れてくれ」
「どなたかと会食ですか? 何名様で?」