愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
どうしよう。どうしよう。どうしよう。

頭の中がパニックになる。

確かに初めてじゃない。
けど裸を好きな人に見られるのは恥ずかしいと思うでしょ!?

そうこう考えている間にアキさんが体を洗い終わったのか湯舟に入ってきた。

このお風呂は二人で入っても余裕な大きさ。
縮こまれば距離をあけることが出来る。

急いで縮こまる。

バシャンと水音がなる。
それ意外は静かだ。


「離れすぎじゃないか?」
「…いや、だって、そりゃ。うん」
「そりゃ?」
「…色気の爆発みたいな感じでちょっと…いや、かなり、こう…」
「ほぅ?」


そうだよ。色気の爆発だよ!
顔にドンドン熱が溜まる。
恥ずかしすぎて頭が回らなくなってきた…。

もう裸見られてもいい!この場から逃げよう!

そう思い立ち上がろうとする。


「…え?」


あ、やばい。

そう思った時には遅く、私は意識を手放した。
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