愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
あれから朝ごはんを作ってアキさんを起こし一緒にご飯を食べた。
そこからソファに移り、本題の結婚式や披露宴について話し合う。


「考えたんだけど、結婚式って日本でも大丈夫?」
「あぁ。問題ない」
「本当!?」
「勿論。ちなみに考えている場所とかあるのか?」
「うーん。それは全然決めてないんだけど、京都とか沖縄とかいいんじゃないかなって。ほらネットで特集も組まれてるし」
「京都と沖縄か…。確か雑誌でも特集されていたな」


アキさんはそういうと、結婚雑誌を渡してくれた。
その行動に違和感がわく。


「アキさん。いつのまにそんな雑誌買ったの?」
「旅行の移動中、コンビニによってな」
「え!?そんなことあったけ!?」


いや、ないはず!
移動中に寄り道なんて一切しなかったよね!?
なんでだ!?どこでだ!?


「弥生は寝てたからな」
「え…?」
「だから気づかないのは無理ないな」


そう言いながらフっと笑うアキさん。
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