愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
確かによく寝てた…。
思い当たる節がありすぎて、気まずくなりながら雑誌を急いでみる。


「あ!本当だ!京都と沖縄の特集がある!!」
「っくく。話そらすの下手だな」


やっぱり、バレてた。


「ち、違うよ。ほ、ほら!!ここ見て、素敵じゃない?」


開いてたページのチャペルを指す。
話をそらすためとはいえ、よく見てなかった…。


「ここか?」


そういいアキさんが見る。
私も一緒に覗く。

あれ?

適当に言った場所だけど、確かに良さそう。
チャペルの隣に神社があって和装の結婚式も出来るらしい。
ウェデングドレスも着れて、白無垢も着れるプランがある。

えっと場所は…、京都か。

うん。とっても素敵。


「いいな」
「アキさんもそう思う?」
「あぁ。特に、洋装と和装両方できるのがいいな。それに少人数プランもある。オーダメイドも出来るな」


あ、やっぱりオーダーメイドになるんですね…。


「早速下見に行くか?」
「え?場所京都だよ!?」
「問題ないな。ほら、飛び込み大歓迎って書いてある。昼飯食べに行きがてら行くか。京都」


ええええええ!?
< 107 / 169 >

この作品をシェア

pagetop