愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
真剣に悩んでいるのか顎に手を置いているポーズで静止しているアキさん。

これは長考してる?
そう思いながら覗き込むと目線が合う。


「そうだな。俺はどちらでもいいと思っている。決めるのは詳しい内容を聞いてからだな」


そう微笑みながらいうアキさんはかなり幻想的だった。
神社にいることもあいまって、神様のようで少し頬が熱くなる。


「そ、そうだよね」
「では資料をご用意しながらご説明させていただきますね。こちらへお越しください」
「はい」


プランナーさんに案内されながら会社に入っていく。
ちらほら他のカップルもいて、色んなプランナーさんがいる。

わ!あの人めっちゃ若い!!

アッチの人はめっちゃイケメンさんだ!
見慣れない光景にキョロキョロと見渡してしまう。


「こちらどうぞ。資料とお飲み物をお持ちしますね。珈琲、紅茶、緑茶、リンゴジュースがございますがどちらになさいますか?」
「えっと、じゃあ私は珈琲を」
「俺も同じもので」
「かしこまりました。少々お待ちください」


プランナーさんに案内されたのはシックなソファの席。
近くに他のカップルもいる。
< 113 / 169 >

この作品をシェア

pagetop