愛しの彼に溺愛～石油王の場合～

彼の忠告に疑問しかでてこない。
それでも彼があまりにも真面目そうに言うから思わず「分かった」と答えた。

彼は苦笑いしながら私を抱きしめそっと口付けを交わした。


「お腹減ってないか？」
「もうペコペコ」
「じゃあ夕飯を食べないとな」
「えぇ」


アキさんは私をエスコートしながら食堂に向かった。
大広間といい食堂といいなんでこんなに広いのかしら？

もう少し狭い方が落ち着くと思うんだけど…。やっぱり窮屈に感じるのかな？

食堂に入ると純一郎さんとエリーゼさん、シキさんは席に座っていた。


「あら、やっと戻ってきたわ」
「どうだったかな？気に入ってくれたか？」
「はい！とっても素敵でした」
「そうか。それはよかった。それじゃあ食事にしようか」


この多い席のどこに座れば…？
そう悩んでいるとアキさんが椅子を引いてくれた。

こ、これがレディーファースト！