愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
「ん~!美味しい…!」
ピリっとしたスパイスが効いていてとっても美味しい。
スパイスって聴いてカレーみたいな味を想像してたけどそれとは少し違う。
こっちのサラダもオリーブオイルのみの味付けとは思えないぐらい美味しい。
「だろ?」
ドヤ顔でこちら見てくるアキさんに私は両手を上げて降参の意を示す。
「参りました」
「何回一緒にご飯食べたと思ってるんだ?」
「ん~、たくさん?」
「正解だ」
アキさんと顔見合わせてクスクスと笑い合う。
さっきまで緊張してたのに、本当に緊張を解くのが上手いんだから。
「ちょっと兄さんたち、見せつけないでよ」
「あら!いいじゃない!ねぇアナタ」
「あぁ。いいことだ」
「俺が世界で一番愛しているフィアンセだからな」
そう恥ずかし気もなくいう彼に、私の方が恥ずかしくなる。
赤い顔を隠すためにそっと下を向く。
「そうだね。本当に羨ましいくらい…」
だからこそ気づけなかった。
このときのシキさんの不穏な表情に…。
ピリっとしたスパイスが効いていてとっても美味しい。
スパイスって聴いてカレーみたいな味を想像してたけどそれとは少し違う。
こっちのサラダもオリーブオイルのみの味付けとは思えないぐらい美味しい。
「だろ?」
ドヤ顔でこちら見てくるアキさんに私は両手を上げて降参の意を示す。
「参りました」
「何回一緒にご飯食べたと思ってるんだ?」
「ん~、たくさん?」
「正解だ」
アキさんと顔見合わせてクスクスと笑い合う。
さっきまで緊張してたのに、本当に緊張を解くのが上手いんだから。
「ちょっと兄さんたち、見せつけないでよ」
「あら!いいじゃない!ねぇアナタ」
「あぁ。いいことだ」
「俺が世界で一番愛しているフィアンセだからな」
そう恥ずかし気もなくいう彼に、私の方が恥ずかしくなる。
赤い顔を隠すためにそっと下を向く。
「そうだね。本当に羨ましいくらい…」
だからこそ気づけなかった。
このときのシキさんの不穏な表情に…。