愛しの彼に溺愛～石油王の場合～

「だって私がアキさんに話している可能性がまるでゼロみたい話すから」


あぁ。

いいなぁ。
弥生さんは兄さんをこれほどまでに愛している。

欲しい。
この人の愛が欲しい…。


「…弥生さんみたいなタイプは言わないと思っていたよ」
「違ったみたいでごめんなさいね」
「それに意外と強気なことも。それも兄さんは知っているの？」
「知っているんじゃない？だって一緒に住んでいるんだもの」
「…そっか」


欲しいのに、手に入らない。

あぁ。
喉が渇く…。


「ねぇ…、何で僕じゃダメなの？」


お願いだから僕を好きだと言って。
お願いだから僕を愛していると言って。

お願いだから…。

喉が、喉が渇いて仕方がないんだ…。


「私がアキさんのことを恋人として愛していて、シキさんのことは弟として愛しているからよ」


…え？