愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
「…はい」

アキさんの顔が見れない。

自分が情けないのは勿論だけど、
それ以上にいつもと違うアキさんとの激しい営みを思い出すだけで…!

いつもの優しいアキさんだったけど…、何というか激しかった!
汗が滴り落ちてきて、いつもの余裕ある顔なのにあの時はなんだか男の人みたいな顔をして…!!

もう!思い出すだけで恥ずかしい!!


「…じゃあ不安は解消したということで問題ないな?」
「へ?」
「なんだ。まだ不安なのか?ならまた体に教えるだけだが?」

「ううん。不安じゃないです!決して!!」

「そうか。それは残念だ」


あんなに愛を囁かれながらされたら嫌でも不安は飛んでいくよ…。


「だが、弥生を不安にさせたのは俺の失態だ」
「そんなことないよ!私が勝手に不安になっちゃっただけで…」


そう。
あれは私の些細な思い込みのせい。

だからアキさんが責任を感じる必要はない。


「いや、少なからず責任を感じているんだ」
「そんなこと…!」
「だからな。これからは丁寧に教えていこうと思うんだ」


ってあれ?
アキさん少し意地悪な顔をしてる…?


「俺がどれだけお前を大切にしているか教えてやる。…弥生俺と同棲しよう」
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