愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
営業フロアと事務員がいるフロアは階が違う。
だから営業の人は滅多な事がないかぎり事務フロアには来ない。
でも森さんとその後ろの田中さんは違う。
何かあるたびにメールではなく、わざわざ来てくれるのだ。
私はあまり二人と話すことはなくても、茜ちゃんが全部教えてくれるからなんとなく覚えてた。
森さんは茜ちゃんが狙ってた一人。
凄く爽やかなイケメンで会社で一番モテる人物。
いつもアキさんとは違う系統だなーぐらいしか思ってなかったけど…。
「まさか、田中さんと付き合うとは…てっきり森さんとばっかり…」
「森さんは無理!競争率高いし、何より私なんか眼中になかったよ」
「そうだったんだ」
「確か好きな人がいるって言ってたね。森くん」
「え!!!何か知ってるんですか千景先輩!!」
「知ってるもなにも…」
そう言うと千景先輩は私を見た。
なんで?
「彼は可哀そうだからねー」
そういって私を見ながら千景先輩はため息をはき仕事に戻る。
その行動を不思議に思いつつ、私も仕事に戻ろうと茜ちゃんに声をかけようとした。
その瞬間茜ちゃんは私と千景先輩をみながら口をパクパクさせた後、思いっきり机に伏せながら「そういうことかぁああ!」と小さく叫んだ。
なんだかよく分からないけど…。
「茜ちゃん大丈夫?」
「…大丈夫。私にはモーニングコールしてくれる彼氏がいるから!」
「あぁ!モーニングコール!」
納得して仕事に向かう私と対照的に、彼氏が出来て幸せなはずの茜ちゃんが複雑そうな顔で仕事に向かった。
だから営業の人は滅多な事がないかぎり事務フロアには来ない。
でも森さんとその後ろの田中さんは違う。
何かあるたびにメールではなく、わざわざ来てくれるのだ。
私はあまり二人と話すことはなくても、茜ちゃんが全部教えてくれるからなんとなく覚えてた。
森さんは茜ちゃんが狙ってた一人。
凄く爽やかなイケメンで会社で一番モテる人物。
いつもアキさんとは違う系統だなーぐらいしか思ってなかったけど…。
「まさか、田中さんと付き合うとは…てっきり森さんとばっかり…」
「森さんは無理!競争率高いし、何より私なんか眼中になかったよ」
「そうだったんだ」
「確か好きな人がいるって言ってたね。森くん」
「え!!!何か知ってるんですか千景先輩!!」
「知ってるもなにも…」
そう言うと千景先輩は私を見た。
なんで?
「彼は可哀そうだからねー」
そういって私を見ながら千景先輩はため息をはき仕事に戻る。
その行動を不思議に思いつつ、私も仕事に戻ろうと茜ちゃんに声をかけようとした。
その瞬間茜ちゃんは私と千景先輩をみながら口をパクパクさせた後、思いっきり机に伏せながら「そういうことかぁああ!」と小さく叫んだ。
なんだかよく分からないけど…。
「茜ちゃん大丈夫?」
「…大丈夫。私にはモーニングコールしてくれる彼氏がいるから!」
「あぁ!モーニングコール!」
納得して仕事に向かう私と対照的に、彼氏が出来て幸せなはずの茜ちゃんが複雑そうな顔で仕事に向かった。