愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
あれからあっという間に時間が経ち、昼休憩の12時になった。
今日は何処でご飯食べようかな?


「弥生、今日もお弁当じゃないんだ」
「うん」

「同棲とかの手続きで忙しいんでしょ。しゃーなし」

「なるほど!それじゃ今日もランチに行く??」
「うん!」
「よし!千景先輩もランチ行きます?」

「そうね。行くわ。…あ、あそこにしようよ。あの定食屋さん」

「あーあの健康食な感じの?いいですね!」
「え、どこどこ??」
「会社のすぐ裏の路地にあるんだよ!健康的な定食ばっかりでご飯も白米か玄米か選べるの!」
「へぇ…!美味しそう」
「すっごく美味しいから楽しみにね!」


そういって二人に連れてきて貰ったお店は、こじんまりとした食堂のような場所でうちの会社の人しか知らない穴場みたいな所だった。

折角だからと玄米にしてもらいサバの味噌煮定食を注文。

これがとーっても美味しい!
口の中でホロホロと濃い味付けのサバの味噌煮が溶けていく。
副菜のほうれん草のお浸しも胡麻風味で美味しい!

これはハマるよ…!

なんでもっと早く来なかったんだろう!!

─ガラガラ


「いらっしゃい。何名様で?」
「二名で…って茜!?」

「え、俊介!?」
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