愛しの彼に溺愛～石油王の場合～

【何は一族のサスケ：失恋ってマ！？】
【Mori：おおまじです】
【猫しか勝たん：な、なんて言っていいのやら…。ドンマイですな】
【Mori：今日は報告にきただけ。どーせすぐに立ち直るからあんまり気にしないで】
【猫しか勝たん：おｋ。復活まってますぞ！】
【何は一族のサスケ：そうだね】


よし、これでいいか。
報告も済んだしログアウトするか。

━ピコン

「ん？…シキから個人チャット？珍しいな…。」

【★シキ★：ねぇ、本当に大丈夫？】


うわ。ガチで心配してくれてる。
本当に申し訳ないな…。


【Mori：おう。大丈夫！さっきも言ったけど復活したらまた来るから。安心しろって】
【★シキ★：それならいいけど】
【Mori：心配すんなよ！】


シキは最後にギルドメンバーになった奴で掴みどころがない。
だからこうやって個人チャットがくるくらい心配してくれるとは、正直思っていなかったから嬉しい。


【★シキ★：心配っていうか…奪えばいいじゃんって思ってさ】

「は、奪えばって…何言ってんだ？」

【★シキ★：それに相手から奪うのってなんか愛されてるって実感しない？】
【★シキ★：ほら最初に選んだ奴よりも、僕の事を選んでくれたんだってならない？】
【★シキ★：それがもしも自分より愛されていた奴からなら尚更ね】

【Mori：シキ、まさか不倫してるわけじゃないよな？】

【★シキ★：まさか！してないよ！】
【★シキ★：奪いたい人はいるけどね】

っな！こいつ！

【★シキ★：じゃあ元気だしてよ。僕もこれでログアウトするよ。じゃおやすみ～】
【★シキ★はログアウトしました】


好きな人を奪うって…何を…