愛しの彼に溺愛～石油王の場合～

アキさんが手渡してくれたパンフレットは私が珍しく興味を持っていた鳥取県の有名旅館！

私の両親は鳥取には住んでいないけど、挨拶が終わった後にそのまま旅行とか最高か！？
アキさんはめちゃくちゃ緊張すると思うけど、私からは実家に帰れるし旅行できるし一石二鳥だよ。

本当に最高！！


「これ、弥生が好きなアニメのモデルになったところだろ？聖地巡礼だったか？」
「うん！すっごく嬉しい！！」

「ここの旅館は俺のお気に入りの旅館になるし、立地も理解しているから案内もできる」
「本当！？」
「あぁ、旅館の料理もうまい」
「旅館の料理！？」
「ッフ。弥生の好きな海の幸だ」


これ以上のない提案に目が輝いているのが分かる。
これはたまらん！！！


「行くのは会社を無事退職して落ち着いたからでどうだ？」


そうアキさんの提案に間髪入れず「うん！勿論！」と返したのは言うまでもない。