愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
「…ぃ。…弥生。起きろ」


肩を揺すられながら目を覚ます。

…あれ?ここどこだ?


「弥生。旅館についたぞ」
「…ぇ、…え!?」
「やっと起きたな。もう旅館の人に荷物は運んでもらった。俺たちもチェックインするぞ?」
「わ、私寝て…!」
「あぁ。ぐっすりな」


やっちまいました…。

このフカフカな座椅子のせいでぐっすり…!
しかもアキさんの肩まで借りて!!

穴があったら入りたい…。


「朝から色々あったからな疲れたんだろう。部屋で休もうか」
「そ、そうね。」


そのままアキさんがチェックインしに行き、私たちは部屋へと移動する。
予約した部屋がスイートルームって聞こえたのは気のせいだろう…。

エレベーターに乗り目的の部屋に到着。

その間旅館の偉い人に案内されている…。
重役にでもなった気分だ。

部屋の扉を開けてもらい中に入る。

そこに広がっているのは豪華で上品なお部屋だった。
和室と洋室が合体したような綺麗な和洋折衷な部屋。
これはアキさんが気に入るのもわかる!
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