愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
大誤算だ。
案の定、シキは弥生に話しかける。
それもかなりいいラインでだ。
義理の弟になるからと、いい距離感で話しかけ仲良くなる。
話過ぎたと思えば引く。
その上俺たちが二人の空気になると「僕もいるよ」と言わんばかりに会話に入ってくる。
それをスマートに行う。
弥生がシキに惹かれるとは微塵も思いたくない。
だが無愛想な俺よりも愛想のいいシキに惹かれていくのは理解が出来る。
だからより不安になる。
弥生にそんな気持ちがなくても、その気にさせることが上手いシキ。
二人が一緒にいるだけで心配でいっぱいになる。
”お前の婚約者は俺だ。”
そう言いたくてたまらなくなる。
俺の不安を察したのか、弥生がそっと手を握ってくれる。
その行動に安心しつつ俺は考える。
シキ…。
流石に兄である俺の婚約者までは手を出さないよな?
もし手を出したら。
その時は…。
案の定、シキは弥生に話しかける。
それもかなりいいラインでだ。
義理の弟になるからと、いい距離感で話しかけ仲良くなる。
話過ぎたと思えば引く。
その上俺たちが二人の空気になると「僕もいるよ」と言わんばかりに会話に入ってくる。
それをスマートに行う。
弥生がシキに惹かれるとは微塵も思いたくない。
だが無愛想な俺よりも愛想のいいシキに惹かれていくのは理解が出来る。
だからより不安になる。
弥生にそんな気持ちがなくても、その気にさせることが上手いシキ。
二人が一緒にいるだけで心配でいっぱいになる。
”お前の婚約者は俺だ。”
そう言いたくてたまらなくなる。
俺の不安を察したのか、弥生がそっと手を握ってくれる。
その行動に安心しつつ俺は考える。
シキ…。
流石に兄である俺の婚約者までは手を出さないよな?
もし手を出したら。
その時は…。