ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。
***
「むぎちゃん!とうとう久遠くんと付き合ったの!?」
「どっちから告白したの!?教えてよ〜!」
「もうキスとかした!?どんなだった!?」
なになになになに!?
怖いんですけど!?
それから教室に入ったとたん。
目をギラギラさせて、ものすごい勢いで駆け寄ってきたクラスメイトたちに後ずさり。
「見てて焦れったかったからさ〜!やっと付き合えたんだって思うと嬉しくって!」
「そうそう!むぎちゃんのことみんなで応援してたからさ!ほんとにおめでとう!」
「あ、ありがとう……?」
ただでさえ学年関係なく人気のある渚だから、いくら幼なじみとはいえ、手つないで登校してきたし、もしかしたらなにか言われるんじゃないかって心配してたから、
まさかこんな反応されるなんて、予想外すぎて。
でも……。
「えっと……私が渚を好きなこと、みんな知ってたの……?」
「うん!だってむぎちゃん、わかりやすいし〜!」
「むしろ知らない人はこのクラスにいないと思うよ?」
まっ、まじですか……。
あっけらかんとした顔で言われてガクッとなる。
うちの親みたく、
応援してくれてたことを喜んでいいのか、自分の恋愛事情が筒抜けなのを悲しむべきか、複雑すぎる……。
私、そんなにわかりやすい……?
「むぎちゃん!とうとう久遠くんと付き合ったの!?」
「どっちから告白したの!?教えてよ〜!」
「もうキスとかした!?どんなだった!?」
なになになになに!?
怖いんですけど!?
それから教室に入ったとたん。
目をギラギラさせて、ものすごい勢いで駆け寄ってきたクラスメイトたちに後ずさり。
「見てて焦れったかったからさ〜!やっと付き合えたんだって思うと嬉しくって!」
「そうそう!むぎちゃんのことみんなで応援してたからさ!ほんとにおめでとう!」
「あ、ありがとう……?」
ただでさえ学年関係なく人気のある渚だから、いくら幼なじみとはいえ、手つないで登校してきたし、もしかしたらなにか言われるんじゃないかって心配してたから、
まさかこんな反応されるなんて、予想外すぎて。
でも……。
「えっと……私が渚を好きなこと、みんな知ってたの……?」
「うん!だってむぎちゃん、わかりやすいし〜!」
「むしろ知らない人はこのクラスにいないと思うよ?」
まっ、まじですか……。
あっけらかんとした顔で言われてガクッとなる。
うちの親みたく、
応援してくれてたことを喜んでいいのか、自分の恋愛事情が筒抜けなのを悲しむべきか、複雑すぎる……。
私、そんなにわかりやすい……?