俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「隆ちゃん……私も隆ちゃんに嘘ついてた事があるんだけど……ちょっと来てもらえるかな?」
テンションが上がりきってるのを悟られないよう、落ち着いたトーンで話す。さっきまで身体に全く力が入らなかったのに、今じゃ身体の奥から力がみなぎるように興奮し、身体が火照っている。
ずっと隠していこうと思っていた宝庫(BL漫画が入ってる段ボール)を開く。もちろん手に取ったのは高森亜也先生の作品だ。
「隆ちゃん……私本当はBL大好きな腐女子なんです。隠しててごめんなさいっ!」
バンっと隆ちゃんの目の前に表紙を突き出し、精一杯身体を折り曲げて謝る。嘘ついててごめんなさい! と。
「え……ま、まじで?」
チラッと隆ちゃんの顔を覗き込むと目を大きく見開き、手に口を当てて、かなり驚いた顔をしている。
「ま、まじなんです……BL好きっていうと、その、引かれるかなって思って、あの、言えなかったんだよね……好きな物は誰にも貶されずに一人で楽しんだ方がいいなって、ずっとそうしてきたから。内緒で一人の時間にBL読んでました。なんなら隆ちゃんがお姉さんの仕事手伝ってていない間ずっとBL読んで至福の時間を過ごしてました! ごめんなさい!」
「いや、俺は身内があれだからBLが好きでも引かないけど、まさか美桜が腐女子で、しかも姉のファンって……なんかもう笑えてくるな」
クククッと肩を揺らし笑う隆ちゃん。つられて私も笑みがこぼれる。
こんな事なら最初から素直にBLも好きです、って言えば良かった。そしたらお互い嘘をつかないでいれたのかもしれない。お互いの変な偏見のせいで、危うくすれ違うところだった。(いや、一回すれ違ったか)
テンションが上がりきってるのを悟られないよう、落ち着いたトーンで話す。さっきまで身体に全く力が入らなかったのに、今じゃ身体の奥から力がみなぎるように興奮し、身体が火照っている。
ずっと隠していこうと思っていた宝庫(BL漫画が入ってる段ボール)を開く。もちろん手に取ったのは高森亜也先生の作品だ。
「隆ちゃん……私本当はBL大好きな腐女子なんです。隠しててごめんなさいっ!」
バンっと隆ちゃんの目の前に表紙を突き出し、精一杯身体を折り曲げて謝る。嘘ついててごめんなさい! と。
「え……ま、まじで?」
チラッと隆ちゃんの顔を覗き込むと目を大きく見開き、手に口を当てて、かなり驚いた顔をしている。
「ま、まじなんです……BL好きっていうと、その、引かれるかなって思って、あの、言えなかったんだよね……好きな物は誰にも貶されずに一人で楽しんだ方がいいなって、ずっとそうしてきたから。内緒で一人の時間にBL読んでました。なんなら隆ちゃんがお姉さんの仕事手伝ってていない間ずっとBL読んで至福の時間を過ごしてました! ごめんなさい!」
「いや、俺は身内があれだからBLが好きでも引かないけど、まさか美桜が腐女子で、しかも姉のファンって……なんかもう笑えてくるな」
クククッと肩を揺らし笑う隆ちゃん。つられて私も笑みがこぼれる。
こんな事なら最初から素直にBLも好きです、って言えば良かった。そしたらお互い嘘をつかないでいれたのかもしれない。お互いの変な偏見のせいで、危うくすれ違うところだった。(いや、一回すれ違ったか)